言わずと知れた、国内外問わず老若男女あらゆる世代から愛される超大作の映画版第21作目。
連載終了から四半世紀以上たっても新作映画がつくられ、ゲームやグッズなども好調なところからもその高い人気ぶりがわかるのではないでしょうか。
その人気の高さゆえに、思い入れの深さゆえに期待半分、不安半分ということもあると思うので1ファン視点で感想を書いていこうと思います。後半はネタバレありなので注意!
結論から言うと、
最 ! 高 !です。
過去の映画作品のみならず、原作エピソードを含めても1, 2を争うくらいの素晴らしい作品です。
原作ファンだけでなくドラゴンボールそんなに知らないなって人にも見てもらいたいですね。
◆設定
ドラゴンボールは、マンガ・アニメ・映画・ゲームなどいろいろな派生作品が生み出されています。
そのせいで、それぞれの作品で若干設定が違うなんてこともあります。
今回の映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』では、
原作マンガのあと、テレビアニメが放送されていた、『ドラゴンボール超』、Vジャンプで連載中の同名マンガの世界が続いているという設定です。
とはいえ、今回の映画はかなり原作マンガに重きを置いているので、『ドラゴンボール超』は未視聴でもおいていかれることはないです。知らないキャラが出てくるかもしれないですがあまり本筋には絡んできません。
ある程度知っておきたいなら、映画『ドラゴンボールZ 神と神』『ドラゴンボールZ 復活の「F」』『ドラゴンボール超 ブロリー』を予習しておけば大丈夫です。
原作のほうを知らないという人は、できれば原作を読むかアニメ見てほしいですが、最低限の説明は作中でしてくれます。
知ってるほうが絶対楽しめますが、時間もないしという人はまず見てください。
面白いと思ったら全巻ポチってるでしょう。その後でもう1度見ればさらに楽しめることでしょう。
◆あらすじ(ネタバレなし、公式発表レベル)
今回の敵は「レッドリボン軍」
これで察することができるならば原作履修組でしょうね。
レッドリボン軍といえば、世界征服をたくらむ悪の組織で幼少期の悟空とドラゴンボールの争奪戦で敵対。
結果、世界最悪の軍隊とまで恐れられていましたが悟空1人によって壊滅させられました。
その後、レッドリボン軍の兵器開発を一手に担っていたDr.ゲロが開発した人造人間とセルとも死闘を繰り広げることになります。
悟空にとっては長きにわたる因縁、Z戦士たちにとっても忘れられない敵であることは間違いないでしょう。
結構ドラゴンボールはサイヤ人襲来編以降のいわゆるZと呼ばれるところをクローズアップされることが多い中、悟空の少年期の話を掘り起こしてくれたのは嬉しいですね。
今回は、レッドリボン軍元総帥の息子であるマゼンタによって再建された新生レッドリボン軍と、Dr.ゲロの孫でDr.ゲロ以上の天才のDr.ヘドによって作られた人造人間たちとの戦いが描かれています。
◆感想(ネタバレありなので注意してください)
ここからはネタバレありの感想なのでまだ見ていない人はページを閉じてください。
ということで、
ここからはネタバレありのただの感想です。
・構成について
今回の主役はピッコロさんと悟飯の2人という結構珍しいパターンで、かつ悟空とベジータがちょい役という評価が分かれそうな感じではありましたが、私はピッコロ・悟飯 師弟が好きなので大満足!
悟空とベジータのいないセル編If みたいな見方もできるのかなと。
鳥山明先生も世代交代させたかった的なことを言ってたのか、噂だけかちょっとわからないですがこんな形のセル編を本来は描いてみたかったのじゃないかなんて妄想もできますよね。
最近のドラゴンボールしか知らないという人はもちろん、原作しか知らないという人にもささるんじゃないかなと思いました。
セル編If みたいな見方でいく結構対比されているような部分がありますよね。
Dr.ゲロとDr.ヘド、悟空とピッコロ、少年期の悟飯と大人になった悟飯、悟空と悟飯の親子の絆とピッコロと悟飯の師弟の絆みたいな。
これがエモいんですよ…。
劇場で何回泣いたかわからない。
ドラゴンボールでこんなに泣けるとは…、って感じでした。
物語は結構王道な展開で、行き違いで敵対していた通しが最終的に共闘するというものですが、うまくまとめ上げられていて先の展開が読めるけど楽しいっていうのが良かったんじゃないかなと。
1時間40分くらいの映画なのに全く退屈することもなく最後までワクワクできたのがすごいな。
・ピッコロさんの扱い
ピッコロさんにパンの幼稚園のお迎えいかせたり、そのことで悟飯が仕事のほうが大事なのかって怒られたりという2人の関係性よ…。
ピッコロさんからしたら幼いころから目をかけて育ててきて、誰よりもその潜在能力を認めている愛弟子って感じだし、
悟飯からしたら、ある意味悟空より信頼できる師匠なんだろうなと。(悟空にパンのお迎えさせなさそうだし)
パンがピッコロさんに懐いてて、そこの息もぴったりなのもすごく素敵だなと思いましたよ。
・他キャラ達
ドラゴンボールは戦闘力インフレがすごすぎるので、序盤のほうで出てきたキャラたちはあんまりあとでは登場しないんですけど、カリン様とかヤジロベーとか出てきてくれたのも嬉しかったですね。
Z戦士で何人かリストラにあってた人もいましたが…。
ドラゴンボール超以降のキャラがチラ見せくらいだったのも良かったんじゃないかなと思います。
知ってる人はニヤッとできるし、知らなくてもあまり問題ないくらいの見せ方だったので。
・戦闘シーン
今回の映画はフル?CGだったので正直いつもと比べると迫力で劣るなって部分もありました。
ただ、全体を通してみたらそこまで違和感はないかなって感じで、ドラゴンボールリスペクトのあるいい映像だったんじゃないかなと思います。
特に最後のバトルシーン、悟飯が戦い始めてからはのめり込んで見れるくらいの迫力のある映像になってました。
それ以外のところはある意味本気のバトルじゃないからかなという解釈もできますし。
そして、誰もが思うであろうセルにとどめを刺した”悟飯”の”魔貫光殺法”
セル編では悟空の想いをのせて放ったいわゆる親子かめはめ波でセルを倒したんですが、今回は師匠であるピッコロさんの代表的な技である魔貫光殺法でとどめを刺すというね。
ドラゴンボール屈指の名シーンをセルフオマージュしたようなもんでこれが感動できないわけがないですよ。
あそこでかめはめ波じゃなく魔貫光殺法を選んだ悟飯グッジョブ!!
ただ、オレンジピッコロはやめよう…、魔貫光殺法や魔空包囲弾とかの時のネーミングセンスどこに行ったの…。
という感じです。
最後に入場者プレゼントの第2弾
シークレットなんですが見たらなぜかわかります。
ということで、ドラゴンボール映画見に行ったら良すぎたのでついつい語ってしまいました。
ここまで読んでくださった方はさすがに映画見てると思いますが、私はまた見に行くつもりです!
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